物語の、ライヴ!

ハル
@dcharu

今の時代、発信はとても身近なものとなりました。中でも、物語の発信はずいぶんとお手軽になったものです。過去を振り返ると、聖書から始まり、平安時代には源氏物語、近代では日本文学の多くの著名人、今までは特別な人が発信できる時代でした。それが今や、一般人もケータイ一つあれば自分だけの物語を発信できる時代になっています。主な執筆ツールはペンからPCへと変化し、その速度も格段に上がってきているように思います。
かくいう自分も、自作で小説を書いている者です。物語は、生きています。書こうと思っていたシーンがいつの間にかどこか違ったものになっているケースは日常茶飯事、自分で生み出したはずのキャラクターはまるで自分の意思でも持っているかのように勝手に動き出して物語をかき乱す。まさにそれこそが執筆の醍醐味で、物語の唯一性たる所以であると考えています。
ある意味、物語に没頭する、という行為は現実逃避でもあります。自分以外の人生を生き、自分の知らない世界へ足を踏み入れる。それを疑似体験するのも良いですが、その世界を自分で創り上げられるとしたら。
あなたはどんな世界を夢見ますか?どんな自分を、どんな人間を描きますか?その先に見えるのは何ですか?そう問われ続けているように、物語をその問いかけと共に書き続けています。書いていると、本当に面白いものです。登場人物は我が子のような感覚で見守ることになりますし、急に素晴らしいシーンが脳内に生まれてくることもあります。この爆発的な想像力のライヴ感は、物語ならではのもの。
完成してからは、書き手も読み手も何を思うかはその人次第。同じ文章を見ていても、同じ物語を感じていても、脳みその数だけ世界は広がっています。まさに捉えきれない大きさで、常にその形を変化させている文章の集大成が物語。それは穏やかなものであったり、悲しいものであったり、激しいものであったり、いずれにせよ感情が動かされます。どの方向にどれぐらい動くのかも、読んでのお楽しみ。
プラスにもマイナスにも、動いた時点でそれは感動に変わります。その体験はあなたにとっても唯一無二。その感じた想いを大事にしてほしい、それが書き手の大きな願いの一つでもあると思っています。
人の心を動かせる、それは物語を紡ぐ側としても至上の喜びとなります。日々に彩りを与えるツール。日常のアクセントに、ぜひこのライヴ感を体感してみてはいかがでしょうか。あなたの心を揺さぶる物語に出逢えますように。

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ハル
@dcharu
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